年報2020年度|小張総合病院
72/106

 医師による診察は月火水の週3回に増え、第4月曜日午前のみ瀬戸医師が担当、その他は森田医師が担当しました。診察日には医師による診察、言語聴覚士による各種検査を行いました。また、必要に応じて難聴の遺伝学的検査や尿中・乾燥臍帯によるサイトメガロウイルス検査も行いました。その他の日は言語聴覚士による聴力・言語・構音・発達の各種検査や個別およびグループによる言語訓練(脳血管疾患リハビリテーションⅠ)を行いました。診察や訓練の対象児は聴覚障害、言語発達遅滞、発達障害など多岐にわたり、初診患者数は209名、再来患者数はのべ1,987名で、新型コロナウイルス感染症の流行による受診控え等により昨年度より若干少ない結果でした。当外来は日本耳鼻咽喉科学会が推奨する新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関となっており、難聴疑い例が、産科・新生児科・小児科・耳鼻咽喉科等から紹介されます。同精密聴力検査機関は千葉県内に当院含め2施設です。その他、乳幼児健康診査、学校健診、療育機関等から、きこえやことば、発音などの精査や相談目的による紹介もあります。当外来の患者さまは、千葉県東葛地域のみならず、葛南地域、埼玉県、茨城県、東京都等からも来院しています。当外来では、千葉県聴覚障害教育ネットワーク推進協議会や文部科学省の専門職活用事業にも参加しており、地域の聴覚障害教育の専門性向上に貢献しています。 医師の診察日が週3日で定着し、また来年度から常勤の言語聴覚士が1名増え、小児難聴言語外来専任の言語聴覚士が常勤3名、非常勤1名体制になるため、質の高い医療・療育の提供ができるよう診療・業務の充実を図っていきます。近年、各自治体の療育・教育機関との連携が深まり、またきこえの相談会参加等を通して、今後も地域の聴覚障害に関する専門性の更なる向上に貢献できるよう努めたいと考えております。非常勤弘前大学非常勤東邦大学19801999日本耳鼻咽喉科学会専門医/厚生労働省補聴器適合判断医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医/臨床遺伝専門医日本耳鼻咽喉科学会専門医/厚生労働省補聴器適合判断医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医/めまい相談医氏 名森田訓子瀬戸 由記子72役 職卒業大学医籍登録学会認定資格等小児難聴言語外来

元のページ  ../index.html#72

このブックを見る